「導入予定」とは何を約束している表記か
新台情報で必ず見る「導入予定」という表記を整理します。予定日が何を指し、何を指していないのか、日付が動くのはどんなときか、確定と呼べる段階はどこかを説明します。
「導入予定」は、その日から順次導入が始まる見込みを表す表記です。全国の店がその日に一斉に設置するという意味ではありませんし、その日に必ず導入されるという確約でもありません。
新台の情報を見ていると、この語はほぼ必ず出てきます。意味を一度はっきりさせておくと、予定日が動いたときにも慌てずに済みます。
「予定」が付いている理由
導入日は、メーカーが単独で決めて終わる日付ではありません。
台が世に出るまでには段階があります。台が世に出るまでで扱ったとおり、型式の試験を通ってから製造と出荷が進みます。そのあと、ホールが発注し、搬入し、設置して、営業に出します。
このうちどこか一つでも遅れると、日付は後ろにずれます。メーカーが示せるのはその時点での見込みなので、表記は「予定」のままになります。
「順次」という語が付いていること
発表文には「順次導入」と書かれていることがよくあります。
これは、予定日を開始日として扱うという意味です。初日に入る店もあれば、数日から数週間遅れて入る店もあります。発注の量や納品の順番で差が出ます。
つまり、予定日に近所の店へ行っても、その台がないことは普通に起こります。これは情報が間違っていたのではなく、「順次」がそのとおりに働いた結果です。
日付が動くのはどんなときか
予定日が動く理由は、公表されないことが多くあります。観測できる範囲で言えば、次のような形で変化が現れます。
- カレンダー側の日付が静かに書き換わる
- 一度載っていた機種が翌月に移る
- 「導入日未定」に戻る
変更の告知が目立つ形で出るとは限りません。そのため、同じページを後日もう一度見るのが、変更に気づく一番確実な方法になります。情報の更新日を確かめるで扱った習慣が、ここでそのまま効きます。
「全国導入」と書かれている場合
発表文に「全国導入」という語が付くことがあります。これは販売の範囲を指す表現で、全国の店に行き渡るという意味ではありません。
地域限定の先行販売ではなく全国の店が発注できる、という程度の意味で使われます。実際にどの店が発注したかは、この表記からは分かりません。地方の小規模店では、話題の機種でも入らないことは普通にあります。
逆に、都市部の大型店では複数台まとめて入ることがあります。同じ「全国導入」でも、住んでいる場所によって見え方がまったく変わります。
予定日より前に打てることがある
例外として、予定日より前にその台を打てる場合があります。
メーカーが自社で運営するホールに先に置く形で、先行導入と呼ばれます。試験的に客の反応を見る目的があるとされ、台数も店舗数もごく限られます。
これは一般の店の導入日とは別の話で、先行導入があったからといって一般の導入日が早まるわけではありません。語の切り分けは「新台情報に出てくる言葉」でまとめています。
「導入」と「稼働」は別
もう一つ混ざりやすいのが、導入と稼働の区別です。
導入は、店に台が入って設置が終わることです。稼働は、客がその台を打っている状態を指します。設置が済んでいても、営業開始前であれば打てません。入替作業が営業時間にかかっていれば、当日の午前中は使えないこともあります。
予定日当日に行くつもりなら、店の営業開始時刻も合わせて見ておくと無駄足が減ります。
確定と呼べる段階はどこか
実務的には、次の順で確からしさが上がります。
- 噂・掲示板段階 — 根拠が示されないことが多い
- カレンダー掲載 — 日付は出るが予定
- メーカーの公式発表 — 予定日が公式になる
- 設置店情報の公開 — 実際に入る店が分かる
- 店頭の掲示 — その店に入ることが確定する
**5に達してはじめて、特定の店について確定と言えます。**1から4までは、どれだけ具体的に見えても対象は「全国の見込み」です。
情報源ごとの性格は新台情報はどこから出てくるのかで整理しています。
「導入予定台数」も予定です
日付と並んで出てくるのが予定台数です。これも同じく予定で、実際の出荷数とは一致しません。
台数の数字は、多い少ないの印象を強く与えるので、確定した事実のように扱われがちです。読み方は「導入予定台数」という数字の読み方で扱いました。
オンラインには、この日付は効きません
当サイトはオンラインでの遊技を扱っていますが、ホールの導入予定日はオンラインの配信日とは無関係です。
別の事業者が、別の判断で、別の時期に扱うかどうかを決めます。同じ日に遊べるようになるとは限りませんし、扱われないこともあります。この切り分けは「ホール導入とオンライン配信は別の話」で詳しく扱っています。
前日までに確かめられること
予定日の前日までにできる確認は、限られていますが無駄ではありません。
一つは、機種名の正確な表記を控えておくことです。当日に検索するとき、表記が合っていれば一度で目的の機種にたどり着けます。もう一つは、行こうとしている店が入替を告知しているかどうかを見ることです。告知があれば、その店に入る可能性は高くなります。
逆に、前日までにどれだけ情報を集めても、打った感触だけは分かりません。そこは待つしかない部分です。
編集部の見方
「導入予定」という表記は、慎重に作られた言葉だと考えています。
ここからは編集部の見方になりますが、断定を避けているのは曖昧にするためではなく、確約できない工程が間に挟まっているからです。予定と書いてあるものを確定として読むと、ずれたときに情報源のせいに見えてしまいます。表記のとおりに読むのが、結局いちばん疲れません。
まとめ
「導入予定」は、その日から順次導入が始まる見込みを示す表記です。全店一斉でもなければ、確約でもありません。
日付は動くことがあり、変更は静かに反映されます。特定の店について確かめたいなら、設置店情報か店頭の掲示まで待つのが確実です。そしてホールの予定日は、オンラインで遊べる日とは別の話として扱ってください。
