パチンコ・パチスロ

コラム

先読み演出|変動が始まる前に出ている合図

先読み演出について整理します。変動が始まる前に出ている合図とは何か、保留の見た目が変わることと何が違うのか、演出の時間的な位置づけを説明します。

保留から変動への時間の流れを示した図。保留が増える、見た目が変わる、変動開始、結果という四点を順に並べている。

パチンコの演出のなかに、先読みと呼ばれるものがあります。名前のとおり「先を読む」演出ですが、何を先に読んでいるのかは説明されないことが多い言葉です。

演出とリーチの読み方では、演出を「何を知らせているか」で三つに分けました。先読みは、そのうち時間の位置づけが特徴的なものです。この記事では、そこに絞って整理します。

保留という待ち行列

まず前提として、保留の仕組みを押さえておきます。

ヘソに玉が入ると、図柄が回ります。回っているあいだに次の玉が入ると、その分は待ち行列に並びます。これが保留です。保留表示の読み方で扱ったとおり、丸いランプなどで数が示されます。

保留に入った分は、順番が来れば必ず変動します。つまり、まだ始まっていないけれど、始まることが決まっている変動が複数待っている状態になります。

先読みは「待っている分」についての予告

先読み演出は、この待っている変動について何かを知らせる演出です。

いま回っている変動ではなく、保留に並んでいるもののどれかについて、「これは何かありそうだ」という合図を出す。だから「先を読む」と呼ばれます。

通常の演出は、いま回っている変動の結果を示唆します。先読みは、順番がまだ来ていない変動について示唆する。この時間差が、先読みという呼び名の由来です。

保留の見た目が変わる形

いちばん分かりやすい先読みが、保留表示の変化です。

通常は同じ色で並んでいる保留のうち、ひとつだけ色が変わる、形が変わる、光り方が変わる。これが「その保留に何かある」という合図になります。

変化した保留は、順番が来るまで表示されたままです。だから客の側は、その変動が始まるまで待つことになります。間に何回か別の変動を挟むことになり、そのあいだ期待が持続する、という作りです。

保留以外の形

保留の見た目が変わる以外にも、先読みの表し方はあります。

変動が始まる前に画面全体が変化する、キャラクターが出てきて予告する、音が変わる。機種によってさまざまです。

共通しているのは、いま回っている変動とは別のものについて言っているという点です。これが見分けの手がかりになります。

通常の演出との見分け方

同じ画面で起きるので、混ざって見えることがあります。

目安としては、いつ出たかを見ます。変動が始まった後に出た演出は、その変動についての話であることが多い。変動が始まる前、または保留の表示が変わった時点のものは、先読みの可能性が高い。

もっとも、機種によって作りが違うので、絶対的な見分け方ではありません。慣れてくると、画面の切り替わり方で区別がつくようになります。

信頼度という言い方

先読みにも、信頼度という言葉が使われます。

その演出が出たときに、結果がどうなりやすいかを示す考え方です。記事で扱ったとおり、この数字がどこから来ているのかは注意が要ります。公式が示しているものと、遊んだ人が集計したものでは、性質が違います。

また、先読みは保留が消化されるまで結果が分からないという性質があります。間に挟まる変動の結果も見えるので、情報が少しずつ増えていく形になります。

連続して出る場合

先読みが、何回かの変動にわたって連続して出ることがあります。

毎回少しずつ段階が上がっていく、同じ演出が繰り返される、といった形です。これは同じ保留について、複数回にわたって予告している状態です。

擬似連と全回転で扱った擬似連は、一回の変動の中で複数回に見せる演出です。先読みは複数の変動にまたがります。似て見えますが、またいでいる単位が違います。

パチスロでの類似

パチスロにも、似た働きの演出があります。

次のゲーム以降について示唆する演出や、複数ゲームにわたって続く演出です。ただし1ゲームの区切りが明確なパチスロでは、保留という待ち行列の仕組みがありません。

そのため、「待っている分についての予告」という形は取りにくく、作りが違ってきます。言葉として先読みが使われることもありますが、指している構造は同じではありません。

保留が少ないときの先読み

保留がほとんど貯まっていない状態では、先読みの出番が減ります。

待っている変動がなければ、先に読む対象もないからです。玉がよく入っていて保留が常に埋まっている状態のほうが、先読み演出に出会う機会は多くなります。

逆に言えば、保留の数は打ち方や盤面の通り方に影響されます。保留表示の読み方を見ていると、いま何個待っているかが分かり、先読みが起きうる状況かどうかも見当がつきます。

先読みが外れること

先読みが出たからといって、結果が決まるわけではありません。

演出は結果を知らせる表示であって、結果を作るものではない——演出と信頼度の考え方で書いたこの原則は、先読みにもそのまま当てはまります。

期待を持たせる演出が出て、順番が来て、何も起きない。これは演出の失敗ではなく、仕組みとして普通に起こることです。先読みは「可能性がある」という合図で、保証ではありません。

まとめ

先読み演出は、いま回っている変動ではなく、保留に並んでいる変動について知らせる演出です。保留の見た目が変わる形がいちばん分かりやすく、画面全体や音で表されることもあります。

通常の演出と見分けるときは、出たタイミングを見ます。変動が始まる前か、保留の表示が変わった時点か。

保留が消化されるまで結果が出ないので、期待が持続する作りになっています。演出とリーチの読み方で分けた三つの軸に、時間という軸を足して考えると位置づけがはっきりします。

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