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コラム

パチンコのカラー液晶はいつ登場?1991年「麻雀物語」から見る画面の変化

カラー液晶の節目となった1991年の「麻雀物語」を紹介。翌年の4インチTFT液晶、牌や人物の表現、オリジナル題材との関係から、パチンコ画面の変化をたどります。

数字を映す単色の表示と、色鮮やかな麻雀牌を映す液晶を左右に描いたイメージ。「パチンコとカラー液晶」の文字がある。

パチンコの画面には、数字だけでなく、背景、人物、文字、動く小物まで映ります。こうした表現の歴史をたどると、1991年に平和が送り出した「麻雀物語」が一つの節目として登場します。日本遊技機工業組合は、同機を初の液晶カラーモニター搭載デジパチとして紹介しています。

現在の大型画面をそのまま小さくしただけと考えるより、表示装置によって何を描けるようになったのかを見ると、変化を理解しやすくなります。カラー液晶の登場は、機種の題材と盤面の映像の関係を考える入口にもなります。

1991年の「麻雀物語」が残した節目

初代「麻雀物語」は、麻雀をモチーフにしたパチンコ機です。平和の企業資料でも、1991年に登場し、業界初のフルカラー液晶モニターを搭載した自社オリジナルコンテンツとして説明されています。年表とメーカーの記録が、同じ機種を画面表現の節目として挙げています。

ここでの「初」は、カラー液晶を備えたデジパチについての説明です。パチンコに電子的な数字表示が初めて付いた年、という意味ではありません。それ以前にも図柄や数字を示す装置はあり、カラー液晶はそれらとは異なる方法で色や形を表現しました。

この区別がつくと、「液晶以前は何も表示されなかった」という想像を避けられます。表示するものが突然生まれたのではなく、すでにあった表示の役割を、違う装置で広げていった歴史です。

麻雀牌を図柄として描くということ

麻雀牌のように、形の似た図柄を色や細かな模様で区別する題材は、カラー画面の特徴を考える分かりやすい例です。数字を一つ示すだけの場合と違い、同じ画面の中に異なる形や色、背景を描き分けられます。

一方で、牌を題材にしていることと、実際の麻雀と同じルールで進行することは別です。平和の説明も、麻雀のルールを知らなくても楽しめる内容だとしています。原作や題材の知識が、そのまま機械の動作条件になるわけではありません。

画面に出てくる絵は、何を描いているかと、機種の中で何を示しているかを分けて読めます。同じ牌の絵でも、背景の装飾なのか、変動する図柄なのかでは役割が変わります。題材を知っている人にも、画面上の役割を確かめる視点が必要になります。

翌1992年には4インチTFT液晶も登場

カラー液晶の広がりは、一台の話だけでは終わりません。豊丸産業は公式の回顧記事で、1992年の「ピカイチ天国」に4インチTFT液晶を搭載したことを紹介しています。同社の説明では、この時期に各社からフルカラー液晶の機種が登場するようになったとされています。

TFTは液晶の表示を制御する方式に関する言葉です。「液晶」「カラー」「4インチ」「TFT」は、同じ意味を重ねているのではなく、それぞれ別の特徴を示しています。

  • 液晶:使われている表示装置の種類。
  • カラー:色を使った表示であること。
  • 4インチ:画面の大きさについての表記。
  • TFT:表示を制御する方式に関する表記。

製品名の横にこれらが並んでいると長い一語のように見えますが、項目を分ければ、何が前の機種から変わったのかを読み取れます。画面の進歩にも、大きさ、色の表現、制御方式という複数の面がありました。

画面サイズと解像度も別の項目です。大きな画面という情報だけでは、文字や輪郭をどこまで細かく描けるかまでは分かりません。古い製品の資料に画面の寸法だけが載っている場合は、それを映像全体の精細さの説明に置き換えないほうが正確です。

原作付きではないオリジナルの題材

「麻雀物語」は、既存の漫画やアニメをそのまま機種化した作品ではなく、平和が自社のオリジナルコンテンツとして育ててきた題材です。画面に人物が出てくるからといって、必ず元のアニメ作品があるとは限りません。

この違いは、古い機種の名前から原作を探すときにも関わります。オリジナル機と版権機の違いを知っておくと、映像の題材がどこから来たのかを整理できます。パチンコのために作られたキャラクターや世界観も、画面表現の歴史の一部です。

また、長く続くシリーズでは、初代と後の作品で登場人物や描き方が変わります。シリーズ機と前作の知識の関係も関連します。現在のキャラクターを見て初代の画面を想像すると、違う世代の特徴を混ぜることがあります。

画面と立体の装置は一緒に使われる

液晶で多くのものを描けるようになっても、盤面がすべて映像に置き換わったわけではありません。実物の玉が流れる場所と画面は別にあり、機種によっては立体の部品が画面に重なるように動きます。表示の大きさだけを見るより、それぞれの配置にも注目すると台の構成が分かります。

液晶と立体の装置を整理した記事は、演出を見せる液晶とギミックです。画面の中で絵が大きくなることと、実際の部品がせり出すことは、映像では似た迫力に見えても異なる動作です。

初期のカラー液晶を知ると、現在の画面を面積の大きさだけで見なくなります。図柄を示す場所に背景や人物を描き、一つの題材として見せられるようになったことも変化の一つでした。1991年の「麻雀物語」は、その変化を機種名とともにたどれる一台として記録に残っています。

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