パチンコ・パチスロ

コラム

「ベース」と「出玉」|増減を語るときに使われる言葉

「ベース」と「出玉」という言葉を整理します。玉の増減を語るときにどちらが何を指しているのか、数字を伴わない比較の話をどう読むかを説明します。

玉の増減を左右に並べた概念図。左にベースとして通常時の減り方、右に出玉として大当り中の増え方を示している。

パチンコの話で、ベースや出玉という言葉が出てきます。どちらも玉の増減に関わる言葉ですが、指しているものが違います。

混同すると、台の説明が読みにくくなります。この記事では、この二つを分けて整理します。機種ごとの数値は扱わず、言葉が何を指しているかに絞ります。

出玉は「増えた分」

出玉は、遊技の結果として手元に増えた玉を指します。

大当り中にアタッカーへ入った玉が賞球として戻り、受け皿や箱に貯まっていく。この増えた分が出玉です。

一回の大当りで得られる量を指すこともあれば、その日の合計を指すこともあります。文脈によって範囲が変わるので、どの区間の話かを意識して読む必要があります。

ベースは「減りにくさ」

ベースは、通常時に玉がどれくらい減りにくいかを表す言葉です。

通常時は、打ち出した玉の多くが入賞せずに下へ抜けます。ただし、ヘソや他の入賞口に入れば賞球があるので、全部が減るわけではありません。打った分と戻る分の差し引きで、手元の玉はゆっくり減っていきます。

この減り方の度合いを指すのがベースです。高ければ減りにくく、低ければ早く減る、という向きで使われます。

二つは別の局面の話

整理すると、こうなります。

ベースは通常時、つまり当たっていないあいだの話です。出玉は大当り中、つまり当たっているあいだに増えた分の話です。

同じ「玉の増減」でも、見ている局面が違います。だから「ベースが高い台は出玉が多い」といった言い方は、そのままでは成立しません。別々に決まる性質だからです。

盤面の入賞口で扱ったとおり、通常時と大当り中では玉が向かう先が変わります。局面が違えば、関わる仕組みも違います。

数字を伴わない比較の読み方

ベースも出玉も、具体的な数値で語られることがあれば、「高い」「多い」といった形容だけで語られることもあります。

形容だけの場合、何と比べているのかが示されていないことがほとんどです。同じ機種の別のスペックと比べているのか、他の機種と比べているのか、過去の台と比べているのか。基準が違えば結論も変わります。

スペックの呼び分けで扱った甘デジやミドルという区分は、こうした比較の軸のひとつです。区分をまたいだ比較は、前提を揃えないと意味を持ちません。

「回る」という言い方

ベースと近い場所で使われるのが、回るという言い方です。

一定量の玉を打ったときに、ヘソに何回入って図柄が回ったか、という意味で使われます。よく回る台、回らない台、という形です。

これは打ち手が実際に数えられる値なので、ベースよりも観察しやすい指標として語られてきました。ただし、短時間の観察ではばらつきの影響が大きく、少し打っただけで断定するのは難しいところです。

封入式では見え方が変わる

封入式・スマパチでは、玉が手元に出てきません。

受け皿に貯まらず、箱も使わないので、増減が目に見える形で現れません。代わりに、画面の数字として残数や増減が表示されます。

言葉としてのベースや出玉は変わりませんが、確かめ方が変わります。玉の山を見て判断するのではなく、数字を読む形になります。画面の数字の単位に注意が要るのは、この場面です。

オンラインでの扱い

オンラインで遊ぶ場合も、増減は数字で表示されます。

物理的な玉がないので、ベースという概念は「通常時の減り方」としてそのまま残りますが、確かめる手段は画面だけになります。オンラインとホールの違いとして、感覚の掴み方が変わる部分です。

似た言葉との区別

周辺の言葉もいくつか整理しておきます。

差玉は、借りた玉と手元の玉の差を指す言い方です。増えたのか減ったのかを示します。

持ち玉は、いま手元にある玉です。借りた分も増えた分も混ざっているので、計数で初めて総数が分かります。

賞球は、入賞口ごとに戻ってくる玉の数です。これは機種の仕様として決まっています。

これらは互いに関係していますが、指しているものは別々です。

「回収」「放出」という言い方

ベースや出玉の話題には、回収や放出という言葉が混ざってくることがあります。

これらは台の仕様を指す言葉ではありません。ある期間の結果を、擬人的に表現した言い方です。台が何かを意図して増減させている、という前提が含まれています。

「波」「流れ」「勝てる台」で扱ったのと同じ種類の表現です。会話として通じる言い方ではありますが、仕様の説明とは別の層にあると分けておくのが安全です。

単位をそろえて読む

増減の話を読むときは、単位をそろえておく必要があります。

玉で語られているのか、金額に換算して語られているのか、時間あたりで語られているのか。前提が違う数字を並べても比較になりません。

画面の数字は単位が切り替わるで書いたとおり、同じ画面の中でも桁や単位が変わることがあります。人の説明を読むときは、なおさら前提の確認が要ります。

まとめ

ベースは通常時の減りにくさ、出玉は大当り中に増えた分。局面が違うので、一方から他方を推測することはできません。

どちらも「高い」「多い」という形容だけで語られることが多く、その場合は比較の基準が示されていないことがほとんどです。基準を確認してから読む必要があります。

封入式やオンラインでは玉が目に見えないので、同じ言葉でも確かめ方が画面の数字に変わります。言葉の意味は変わらず、観察の手段が変わる、という形です。

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