「初心者向け」と書かれた情報をどう読むか
「初心者向け」と書かれていても、想定されている読者は書き手によって違います。自分に合っているかをどう見分けるか、読み始める前の確認点を整理します。
調べ物をしていると、「初心者向け」「はじめての人へ」と書かれた記事によく行き当たります。ところが読み始めてみると、知らない語がいきなり出てくることがあります。
これは記事が不親切なのではなく、「初心者」が指す範囲が書き手によって違うために起きています。この記事では、その食い違いの正体と、読み始める前にできる確認を整理します。
「初心者」は一つの段階ではない
ひとくちに初心者といっても、実際にはいくつかの段階が混ざっています。どの段階を想定しているかで、説明の始まり方がまったく変わります。
| 段階 | その人が知っていること |
|---|---|
| まったく触れたことがない | 用語も仕組みも未知 |
| 見たことはある | 雰囲気は知っているが用語は未知 |
| 遊んだことはある | 基本の用語は分かる |
三番目を想定した記事を、一番目の人が読むと置いていかれます。逆に、一番目を想定した記事を三番目の人が読むと、前置きが長く感じます。どちらも記事の質の問題ではありません。
最初の数段落で想定が分かる
読み始めてすぐ、その記事がどの段階を想定しているかは見当がつきます。確かめるのは、最初に出てくる語に説明が付いているかどうかです。
用語がいきなり説明なしで使われていれば、読者がその語を知っている前提で書かれています。逆に、基本的な語から順に説明していれば、前提を置いていません。本文の内容より先に、説明の付き方を見るという読み方です。
自分がどこにいるかを先に決める
記事側の想定が分かっても、自分の段階が曖昧だと判断できません。難しく考える必要はなく、画面に出てくる基本の語が分かるかどうかで区切れます。
手持ちの語を確かめたいときは画面に出てくるパチンコ用語が目安になります。ここに並んでいる語がだいたい分かるなら、前置きの長い記事は飛ばして構いません。分からない語が多いなら、そこから埋めるほうが早道です。
仕組みの側から入りたい場合はパチンコの基本の仕組みが土台になります。用語から入るか仕組みから入るかは好みで決めてよい部分です。
パチンコとパチスロで前提が違う
見落とされやすいのが、どちらの遊技機を想定した記事なのかという点です。「初心者向け」と書かれていても、扱っているのが片方だけということがあります。
用語の多くは共通していないため、違うほうを読んでいると噛み合いません。両者の差はパチンコとパチスロの違いにまとめました。記事の冒頭で、どちらの話かを確かめておくと無駄がありません。
ホール前提かオンライン前提か
もうひとつ分かれるのが、遊ぶ場所の前提です。ホールに行くことを前提にした説明には、移動や持ち物の話が含まれます。オンラインを前提にした説明には、それがありません。
どちらを前提にしているかで、役に立つ範囲が変わります。両者で何が変わり何が変わらないかはオンラインとホールにまとめました。前提が自分と違う記事でも、仕組みの説明部分は使えます。
「初心者向け」でも扱わないことがある
初心者向けと書かれていても、すべてを網羅しているわけではありません。むしろ、範囲を絞っているからこそ初心者向けになっているという面があります。
書かれていないことを「重要でない」と読むのは行きすぎです。単にその記事の範囲外だったというだけで、別のところで扱われていることがあります。
網羅していることが良いとは限らない
範囲の広い記事は、一つで済むという意味では便利です。ただし一つひとつの説明は浅くなります。知りたいことがはっきりしている場合は、範囲の狭い記事のほうが役に立ちます。
逆に、何から手を付ければよいか分からない段階では、広く扱っている記事のほうが向いています。自分が今どちらの状態なのかで、選ぶべき記事が変わります。
最初の一週間で何を試し、何を後回しにするかという整理は最初の1週間の進め方にまとめました。順番が決まっていると、必要な記事を選びやすくなります。
分からないまま進んでよい部分がある
初心者向けの記事を読んでいて、途中で分からない語が出てきても、そこで止まらなくてよい場合があります。後の説明で補われることも多いからです。
止まるべきなのは、その語が分からないと以降の説明がすべて意味をなさない場合だけです。演出の名前のような細部は、分からないまま読み進めても支障がありません。土台の語かどうかで、止まるか進むかを決めると効率的です。
読み進めるかどうかの判断
冒頭を読んだ段階で、進めるかどうかを決めてしまって構いません。合わない記事を最後まで読むより、別の段階向けの記事を探すほうが早いからです。
- 最初の数段落で、用語に説明が付いているかを見る。
- どちらの遊技機の話かを確かめる。
- ホール前提かオンライン前提かを確かめる。
- 三つとも自分に合っていれば読み進める。
この判断は十数秒で済みます。読み始めてから合わないと気づくより、はるかに時間の節約になります。
一つの記事で完結させようとしない
分からないことが出てきたとき、同じ記事の中に答えを探し続けてしまうことがあります。しかし一つの記事がすべてを扱っているとは限りません。
範囲の外に出たと感じたら、別の記事に移るほうが早く済みます。用語なら用語の説明へ、仕組みなら仕組みの説明へ――目的ごとに分かれているほうが、それぞれ深く扱えるからです。
どの語から調べるかという順番は用語で検索すると別の話が混ざるにまとめました。土台の語から順に当たると、記事をまたいでも迷いにくくなります。
説明を読むより先に実物を見たい場合は、オンラインパチンコの機種一覧を開いてみるという入り方もあります。どの段階の説明が必要かが自分で分かります。
情報の時点も合わせて見る
段階が合っていても、書かれた時点が古ければ前提が変わっている可能性があります。用語の言い回しが今と違う場合は、そこも判断材料になります。
時点の確かめ方は情報の更新日をどう見るかに、語が世代で入れ替わる事情は用語は世代で変わりますにまとめました。
まとめ
「初心者向け」という表示は、書き手が想定した段階を示しているだけで、自分に合うかどうかとは別です。用語への説明の付き方、遊技機の種類、遊ぶ場所の前提――この三つを冒頭で確かめれば、読むべきかどうかはすぐ判断できます。
次に調べ物をするときは、本文に入る前に冒頭だけを読んで、進むか戻るかを決めることを試してみてください。合わない記事に時間を使わずに済みます。
