同じ機種名で版が二つ同時に出るとき|何がどう違うのか
同じ題材の機種が二つの版に分かれて同じ日に導入されることがあります。共通している部分と分かれている部分を整理し、どちらを選ぶかを考えるときの見方を説明します。
同じ題材の機種が、版を分けて同じ日に導入されることがあります。名前の前半は同じで、末尾の数字や色の語だけが違う、という形です。
この場合、共通している部分と分かれている部分はだいたい決まっています。先に結論を書くと、題材と演出の骨格は共通、当たり方の設計が別というのが一般的な形です。順に見ていきます。
まず、別の機種として扱われます
版が分かれている場合、それぞれが独立した機種として登録されます。
型式名も別、機種カードも別、情報サイトのページも別になります。見た目が同じで名前も似ているため一つの機種の設定違いのように見えますが、制度上は二つの機種です。台が世に出るまでで扱った型式試験も、それぞれ別に通っています。
このため、店の一覧や設置店検索でも別々に出てきます。片方だけ置いている店、両方置いている店、どちらも置いていない店があります。
共通していることが多い部分
二つの版で揃っていることが多いのは、次のあたりです。
題材そのものは当然共通です。原作、登場人物、使われる楽曲、映像の素材はほぼ同じものが使われます。版違いのために映像を作り直すことは、費用の面からも考えにくい形です。
演出の骨格も共通していることが多くあります。どういう流れで期待が高まり、どこで結果が出るか、という構造です。細部の出現率は変わっていても、見たときの印象は近くなります。
筐体と呼び名の前半も共通です。並んでいれば、同じシリーズだと一目で分かります。
分かれていることが多い部分
違うのは、主に当たり方の設計です。
版名に数字が入っている場合、その数字が当たりにくさの方向を示していることがあります。数字が大きい版は一回が重く、小さい版は軽い、という向きです。実際の対応は機種ごとに公表されており、当サイトでは確認できた範囲を超える数値は扱いません。
色の語で分かれている場合は、出玉の振り分け方が違う形がよく見られます。均等に近い配分の版と、大きい当たりに寄せた版、という分け方です。
もう一つ、置かれる台数も版によって違います。主力として多く出す版と、間口を広げる版で差が付きます。
「上位版」という見方は当てはまりにくい
数字が大きいほうが上位、という読み方をされることがありますが、これは実態に合わないことが多くあります。
版が分かれているのは、違う遊び方の人に届けるためであることが多いからです。短い時間で区切りたい人と、長く打って大きい当たりを狙いたい人では、合う設計が違います。
甘デジ・ミドル・MAXで扱った呼び分けと同じ構造です。あれも優劣ではなく方向の話でした。版違いも同じ軸で見るほうが、実際の設計意図に近くなります。
店にどちらが入るかは分かりません
導入前の段階では、どの店にどちらの版が入るかは分かりません。
両方入る店もあれば、片方だけの店もあります。台数の多い版のほうが見かける機会は増えますが、近所の店がどちらを選ぶかは別の判断です。確かめ方は「その台が本当に置いてあるか確かめる」で扱いました。
検索するときのつまずき
版が二つあると、検索でも混ざります。
作品名だけで検索すると、二つの版のページが並んで出てきます。どちらを見ているのか分からないまま情報を読むと、数字がちぐはぐに感じられます。ページの見出しにある版名を毎回確認するのが確実です。
また、版名の書き方は情報源ごとに揺れます。「319ver.」「319Ver.」「319バージョン」のように表記が割れるため、どれか一つで検索して出ないときは別の書き方を試してください。機種名で検索しても出てこないときの探し方で扱った問題です。
情報サイトの表がかみ合わないとき
二つの版を見比べていると、情報サイトの表の数字が互いに食い違って見えることがあります。
多くの場合、原因は版の取り違えです。片方のページを見ながら、もう片方の記憶で読むと、同じ項目が別の値に見えます。表を比べるときは、両方のページを同時に開いて、見出しの版名を指で押さえながら読むのが確実です。
もう一つの原因は、出典の違いです。メーカーの公表値をそのまま載せている表と、第三者が集計した推定値を載せている表が混在します。出どころが違えば、数字が揃わないのは当然です。公式情報と情報サイトで扱った区別が、版違いの比較ではとくに効きます。
前作の版違いと混ざることもあります
同じ題材で過去にも機種が出ている場合、話はもう一段ややこしくなります。
前作にも版違いがあると、検索結果に四つ以上の候補が並ぶことになります。年が離れていれば発売年で区別できますが、ページによっては年が書かれていません。機種名の前半だけでなく、最後まで読んで照合するしかありません。
どちらを選ぶかという問い
導入前の時点で、どちらが良いかを決める材料はあまりありません。
公表されている設計の方向は分かりますが、打ったときの印象は誰も知りません。ここで断定している情報があれば、それは予想です。
決めるとしたら、自分がどのくらいの時間を使うつもりかから逆算するのが現実的です。短く区切りたいなら軽い側、長く打つつもりなら重い側、という程度の目安です。これは設計の方向から言えることで、結果を保証するものではありません。
編集部の見方
版を分ける作り方は、ここ数年で定着したやり方だと見ています。
編集部の見方としては、これは選択肢が増えたという変化であって、優劣が持ち込まれたわけではないと考えています。ただし名前が長くなり、検索で混ざりやすくなった分、読む側の負担は確実に増えました。表記を最後まで読む習慣が、以前より必要になっています。
まとめ
同じ題材の版が同日に二つ出るとき、題材と演出の骨格は共通で、当たり方の設計と台数が分かれているのが一般的な形です。
どちらかが上位版という構造ではなく、合う遊び方が違うと捉えるほうが実態に近くなります。導入前に分かるのは設計の方向までで、打った印象はまだ存在しません。検索では版名まで含めて照合してください。
