機種名の「2」「3」|続編番号は何を引き継いでいるのか
機種名の末尾に付く2や3は、前作から何を引き継いでいるのでしょうか。引き継がれやすいものと、引き継がれないものを分けて整理し、版表記との見分け方も説明します。
機種名に付く「2」や「3」は、同じ題材で何作目の遊技機かを示す番号です。原作の巻数でも、シーズン番号でもありません。
では、前作から何が引き継がれて、何が引き継がれないのか。ここを分けておくと、前作の情報を新作の情報として読んでしまう失敗が減ります。
引き継がれやすいもの
まず、ほぼ確実に共通する部分です。
題材と登場人物は当然引き継がれます。同じ作品を扱うので、出てくる人物も世界観も同じです。使われる楽曲も重なることが多くあります。
演出の骨格も残りやすい部分です。前作で評価された見せ方は、形を変えて引き継がれる傾向があります。前作を打っていれば、流れに見覚えがあることが多いはずです。
呼び名の前半も同じです。一覧に並べば、同じシリーズだと一目で分かります。
引き継がれないもの
一方、変わる前提で読むべき部分があります。
当たり方の設計は作り直されます。確率も、出玉の配分も、区間の仕組みも別です。前作の数字を覚えていても、新作には当てはまりません。
盤面やリールの作りも変わります。パチンコであれば役物の配置が、パチスロであれば 図柄の構成が変わることがあります。
そして打ち方も変わり得ます。前作と同じつもりで座ると、指示の出方が違うことがあります。画面の案内で足りるときで扱ったとおり、近年の機種は画面が指示してくれるので、素直に従うのが確実です。
「続き」ではありません
いちばん誤解されやすいのがここです。
続編番号が付いていても、物語の続きを扱っているとは限りません。同じ作品を題材にした別の機種、という意味であることがほとんどです。前作で描かれた場面が、新作でも使われることもあります。
シリーズ機は前作を知らないと楽しめないのかで扱ったとおり、前作の知識は前提ではありません。番号は系譜を示すもので、順番に見る必要を示すものではありません。
版表記との見分け方
数字が末尾に付く形には、もう一つ版表記があります。
「eグランベルム 319ver./249ver.」の319や249がそれです。こちらは当たりにくさの度合いを表す呼び名で、続編番号とはまったく別の情報です。
見分けの手がかりは次のとおりです。
- 「ver.」が付いているか — 付いていれば版表記
- 桁数 — 三桁なら版表記の可能性が高い
- 位置 — 作品名の直後なら続編番号、副題の後なら版表記が多い
両方が同じ名前に入ることもあります。「eワンパンマン2〜正義執行 99ver.」がその例で、2が続編番号、99が版表記です。
番号が飛ぶことがあります
シリーズによっては、番号が連続しないことがあります。
2の次に4が来る、番号のない機種が間に挟まる、といった形です。原作側の事情や、メーカーが数え方を変えた結果であることが多く、番号の欠けに意味があるとは限りません。
番号が飛んでいても、見落とした機種があるとは限らない、という程度に受け止めるのが実際的です。
番号のない続編もあります
同じ題材で新作が出ても、番号を付けない場合があります。
代わりに副題で区別する形です。「E 新海物語」で扱った「新」の付け方や、「CR 真・北斗無双」の「真」のような語が、番号の代わりを果たします。
この場合、どちらが新しいかは名前だけでは分かりません。発売年を確認する必要があります。
検索で前作と混ざります
続編番号がある機種は、検索で前作と混ざります。
作品名だけで検索すると、前作と新作のページが並びます。年が書かれていないページでは、どちらを読んでいるか分かりません。見出しの番号を毎回確認するのが確実です。
機種名で検索しても出てこないときの探し方で扱った問題が、シリーズ機ではとくに起きやすくなります。
導入前はとくに混ざります
新作の導入前は、情報量の比が偏ります。
前作には何年分かの情報が蓄積していて、新作にはまだ発表情報しかありません。検索すると前作のページが上位に並びやすく、新作を探しているつもりで前作を読むことになります。
導入前に調べるときは、発表の日付を見てください。古い日付なら前作です。
編集部の見方
続編番号は、情報としては簡潔で分かりやすい表記だと考えています。
編集部の見方ですが、問題は番号そのものではなく、番号が何を約束していないかが伝わっていないことだと見ています。数字が並ぶと順序や優劣を読み取りたくなりますが、実際には題材の系譜を示しているだけです。
前作が撤去されているとは限りません
新作が出ても、前作がすぐに店から消えるわけではありません。
検定期間と設置期限で扱ったとおり、台が置ける期間には制度上の区切りがあります。前作がその期間内であれば、新作と並んで置かれることがあります。
同じ店に前作と新作が並んでいる場合、台の見た目が似ていることがあります。座る前に機種名を確認しないと、意図せず前作に座ることになります。
番号が付く前の機種
シリーズの一作目には、番号が付いていないのが普通です。
後から2が出たことで、結果的に一作目が「番号なし」として区別されるようになります。つまり、番号がないことが一作目を示すという読み方ができます。
ただし、番号のない機種が複数ある系列もあります。その場合は副題や発売年で区別することになります。
まとめ
機種名の2や3は、同じ題材で何作目の遊技機かを示す続編番号です。題材・登場人物・演出の骨格は引き継がれ、当たり方の設計と打ち方は作り直されます。
物語の続きという意味ではなく、前作の知識も前提ではありません。「ver.」が付く三桁の数字は版表記で、別の情報です。検索では見出しの番号と発表日を確認してください。
