「うる星やつら ラブソング」|SF喜劇が題材になるとどうなるか
宇宙人と高校生の騒動を描いた作品を原作にしたパチンコ機です。SFと喜劇が同居する題材の性格と、「ラブソング」という副題の読み方を整理しました。
「うる星やつら ラブソング」。宇宙人が出てくるSF作品でありながら、描かれるのは学校と町内の騒動です。SFと喜劇が同居しているという点で、題材としては珍しい性格を持っています。
この記事では、その同居が何を可能にするのかと、「ラブソング」という副題の読み方を整理します。
先に結論
名前は作品名「うる星やつら」+副題「ラブソング」という単純な構造です。先頭に記号がなく、末尾に略号もありません。読み取りに迷う要素がほとんどない名前です。
副題の「ラブソング」は、作品の主題のひとつを指していると読めます。ただし具体的に何を指すかは、名前だけでは分かりません。
原作について
うる星やつらは、高橋留美子による漫画作品です。小学館の週刊少年サンデーで1978年に連載が始まりました。宇宙人の少女と、彼女につきまとわれる高校生を中心にした騒動を描いています。
アニメーションとしても長く制作され、劇場作品も複数つくられました。日本のSF喜劇としては代表的な位置にある作品です。
何がSFで、何が喜劇なのか
宇宙人、超能力、異星の技術といった要素はSFの装置です。しかし作品のなかで、それらは深刻な問題を起こしません。せいぜい学校が騒がしくなる程度に収まる。
この落差が喜劇の構造です。世界を滅ぼせる力が、恋愛のいざこざに使われる。SF装置を喜劇の文脈に置いているところが、この作品の設計だと言えます。
題材としての扱いやすさ
演出設計の観点では、この同居はかなり有利に働きます。派手な絵と軽い空気を両立できるからです。
純粋なSFであれば、宇宙船や光線が出た時点で場面は重くなります。純粋な学園ものであれば、画面は地味になりがちです。この作品はどちらの制約も受けません。段階表示の作り方は演出の色と信頼度の話にまとめています。
「ラブソング」という副題
恋の歌、という意味の英語をカタカナにした語です。作品の中心に恋愛関係のもつれがあることを考えると、主題を素直に示した副題だと読めます。
ただし、この語が台のなかで何を指すのか――特定の場面なのか、全体の雰囲気なのか――は名前からは分かりません。当サイトでは推測していません。副題の扱いは機種名の末尾表記にまとめています。
1970年代作品が題材になるということ
連載開始は1978年です。当サイトで扱ってきた題材のなかでも、かなり古い部類に入ります。
それでも題材として成立するのは、作品が繰り返し再制作されてきたからです。原作を読んでいなくても、キャラクターの姿は広く知られている。この知名度の持続が、古い作品が題材になる条件だと考えられます。同時期の作品としてはめぞん一刻があり、作者が同じです。
原作の年代と台の年代は無関係です
作品が古いことと、台が古いことは一致しません。古典的な作品が新しく題材になることは珍しくないからです。
この台の名前には年代を示す記号が含まれていません。先頭に「CR」も「P」もない。したがって名前から世代を推測することはできません。記号の有無が何を示すかはCR・PAという古い表記をご覧ください。
原作を知らない場合
支障はありません。宇宙人の少女と高校生が騒いでいるという構図は、作品を知らなくても画面から把握できます。設定の細部を知らなくても、場面の強弱は色と音で伝わります。
知っていれば、キャラクターの関係や決め台詞の意味が加わります。ただしそれは楽しみ方の違いであって、抽選結果とは無関係です。この関係は原作ファンと初心者で扱っています。
探すときの注意
作品名の「うる星やつら」は固有性が高く、検索で迷う余地がほとんどありません。同名の別作品も存在しません。
注意が要るのは、同じ作品を原作にした台が複数ある場合です。そのときは副題まで含めて検索することで区別できます。手順は機種名で検索しても出てこないときの探し方にまとめています。
カード画像で確認できること
当サイトは機種カードの画像を原寸(816×1036)で確認しています。そこから読み取れた内容を記録します。名前の読み方だけでは分からない、一覧のなかで現物を見分けるための手がかりです。
- 名称帯の色 — 赤
- 盤面の構成 — 盤面は原色のポップな構成で、緑色の髪の女性キャラクターが中央に大きく描かれ、星の意匠が散っています。
- 記載されている正式表記 — 「P うる星やつら〜ラムのLOVESONG〜」
色と構成は、名前を正確に入力できないときの代替手段になります。当サイトが繰り返し「一覧から探すほうが確実」と書いてきたのは、記号の揺れを避けられるからでしたが、見分けるための具体的な特徴を持っておくと、その方法はさらに確実になります。
一方で、画像から読み取れないものもはっきりしています。大当り確率、出玉、導入時期、演出の内容。これらは盤面の写真には写りません。読み取れる範囲の一般論は機種カードから読み取れることにまとめています。
当サイトが書いていないこと
大当り確率、出玉、導入時期、原作の筋書き、登場人物の詳細は記載していません。仕様は公表範囲で、物語は原作側で確認すべき情報です。推測で補うことはしていません。
現在の機種構成はオンラインパチンコの機種一覧でご確認ください。
編集部の見方
SFと喜劇の同居は、題材としてかなり贅沢な性質だと考えています。宇宙船も光線も出せるのに、画面全体は軽い。この組み合わせを最初から備えている作品は多くありません。
たとえばシティーハンターも緊張と喜劇の同居を持ちますが、あちらは現代劇なので視覚的な派手さを借りられない。うる星やつらは派手さと軽さを両方持っているという点で、より有利な位置にあります。題材の選び方という観点では、よく考えられた選択だと感じます。
よくある質問
原作を読んでいないと分かりませんか
必要ありません。構図は作品を知らなくても画面から把握できます。
「ラブソング」は何を指しますか
作品の主題を示していると読めますが、台のなかで何を指すかは当サイトでは断定していません。
古い作品の台は古い台ですか
一致しません。古典的な作品が新しく題材になることもあります。
長く再制作されてきた作品の扱い
この作品は、連載終了後も繰り返し映像化されてきました。そのため、人によって思い浮かべる絵柄が異なるという状況が生じています。初期のアニメーションを知る人と、近年の制作を知る人では、記憶している画面が違う。
台がどの時期の表現を参照しているかは、外からは判別できません。当サイトでは断定していません。盤面の図像を見れば印象はつかめますが、それがどの制作に由来するかまでは画像からは分かりません。
知識の差は結果に影響しません
どの版を知っているかによって、画面から受け取る情報量は変わります。ただしそれは楽しみ方の違いであって、抽選の仕組みとは無関係です。長く続いた作品ほどこの点を混同しやすいため、区別を保っておくと役に立ちます。
まとめ
うる星やつらはSFの派手さと喜劇の軽さを同時に持つ珍しい題材です。名前の構造は単純で、読み取りに迷う要素がありません。副題は主題を素直に示したものと読めます。
