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コラム

小役の名前|ベル・チェリー・スイカはどこから来たのか

パチスロの小役がベル・チェリー・スイカと呼ばれる理由を整理します。図柄の見た目がそのまま呼び名になった経緯と、機種が変わっても通じる理由、例外になる場合を説明します。

図柄と呼び名の対応を並べた図。ベル、チェリー、スイカの三つの図柄名を順に示している。

パチスロの話をしていると、ベル、チェリー、スイカといった言葉が当たり前のように出てきます。初めて聞くと、なぜ果物や鐘の名前なのか戸惑うところです。

答えは単純で、リールに描かれている絵柄がそのまま呼び名になっているからです。この記事では、その成り立ちと、機種が変わっても通じる理由、そして通じにくくなる場合を整理します。

絵柄の見た目が、そのまま名前

リールには図柄が並んでいます。リール図柄の見方で扱ったとおり、数字、文字、絵、キャラクターなど種類はさまざまです。

このうち、果物や鐘など誰が見ても分かる絵が使われている図柄は、その見たままで呼ばれるようになりました。鐘が描いてあればベル、さくらんぼならチェリー、縞模様の丸い実ならスイカ。

公式の名称が別にある場合もありますが、会話で使われるのは見た目の呼び名のほうです。覚えやすく、指さして確認できるという利点があります。

役の名前と図柄の名前が重なる

ここで少し混乱が起きます。図柄の名前が、そのまま役の名前として使われるからです。

「ベルが揃った」と言えば、ベルの図柄が有効ラインに並んで入賞したことを指します。「チェリーを引いた」なら、チェリーに対応する役が成立したということです。

厳密には、図柄(リールに描かれた絵)と役(入賞の種類)は別のものです。しかし対応していることが多いので、会話では区別せずに使われます。

小役とリプレイの基本で扱ったとおり、小役は通常時に出てくる払い出しのことです。その種類を呼び分けるのに、図柄の名前が流用されている、という関係になります。

機種が変わっても通じる理由

便利なのは、機種が変わってもだいたい通じることです。

多くの機種が、似た役割の図柄に似た絵を使ってきました。小さい払い出しの図柄にベル、少し重い役にチェリーやスイカ、という配置が広く見られます。

そのため「この台のベルは」という言い方が、初めての機種でもある程度成立します。厳密に同じ仕様という意味ではなく、位置づけが似ている図柄を指す言葉として機能しているわけです。

これは用語としてはかなり便利な性質で、だから長く残っています。

通じにくくなる場合

一方で、そのまま使えない場合もあります。

作品の題材に合わせて図柄が差し替えられている機種です。キャラクターや作品固有のモチーフが図柄になっていると、ベルもチェリーも描かれていません。

この場合、役の呼び方は機種独自のものになるか、画面の表示に従うことになります。「役物が揃った」「赤い図柄が揃った」といった言い方で代用されることもあります。

また、同じ名前でも機種によって役割が違うことがあります。ある機種のスイカと別の機種のスイカが、同じ重みを持つとは限りません。名前が同じだから同じ、とは考えないほうが安全です。

「はずれ」と「リプレイ」

小役の名前と並んで出てくる言葉も整理しておきます。

リプレイは、次のゲームを賭けずに回せる役です。図柄にリプレイ専用の絵が使われていることが多く、これも見た目で呼ばれます。

はずれは、どの役も成立しなかった状態です。図柄がばらばらに止まっている形で、名前の付いた図柄が関係しない結果です。

これらは小役とは別の扱いですが、同じリール上の出来事として一緒に語られます。

名前を覚えるべきか

初めて打つときに、図柄の名前を全部覚える必要はありません。

押し順ナビが指示を出す機種なら、従っていれば進みます。何が成立したかは画面が教えてくれますし、払い出しはクレジットの増減で分かります。

名前が役に立つのは、人の説明を読むときです。攻略情報でも機種の解説でも、役は名前で呼ばれます。意味が分かれば読めるようになる、という順序で十分です。

古い情報での扱い

古い資料では、図柄の名前がさらに細かく使い分けられていることがあります。

「中段チェリー」「角チェリー」のように、止まった位置まで含めた呼び方です。どこに止まったかで意味が違う機種があったため、位置を含めて呼ぶ必要がありました。

古い情報を読むときの注意と同じで、これも機種固有の話です。いま打っている台に当てはまるとは限りません。

パチンコの図柄との違い

パチンコにも図柄がありますが、呼び方の作られ方が違います。

パチンコの図柄は液晶に描かれるもので、数字やキャラクターが主です。揃うかどうかは抽選の結果を見せる表示なので、図柄の名前が役の名前になるという構造がありません。

リールという物理的な装置に絵が描かれていて、その絵が役の名前になった——というのは、パチスロ固有の成り立ちです。

名前から役割は決まらない

同じ名前でも機種ごとに役割が違う、という点は繰り返しておく価値があります。

ある機種でよく出る図柄が、別の機種では重い役に割り当てられていることがあります。名前が同じだから同じ扱い、と考えると誤解します。

小役とリプレイの基本で扱った役の種類と、図柄の名前は別の軸です。名前は呼ぶための記号で、役割は機種の仕様として別に決まっています。

画面の表示が優先

迷ったときは、画面の表示を見るのがいちばん確実です。

何が成立したか、何で払い出されたかは、画面に出ることが多くなっています。図柄の名前を知らなくても、表示を読めば分かります。

名前は人との会話や解説を読むときに役立つもので、遊ぶために必須の知識ではありません。覚える順序としては、まず画面を読めるようになる、次に名前を知る、という流れが自然です。

まとめ

ベル、チェリー、スイカといった小役の呼び名は、リールに描かれた絵柄がそのまま名前になったものです。見たままなので覚えやすく、指して確認できます。

図柄の名前が役の名前としても使われるため、厳密には別のものが同じ言葉で呼ばれています。多くの機種が似た配置を採ってきたので、機種をまたいでもある程度通じます。

ただし、作品固有の図柄に差し替えられている機種では使えませんし、同じ名前でも役割が違うことがあります。名前は入口として便利ですが、その機種での意味は画面と説明で確認するのが確実です。

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