導入前のPVと公式ページから読めること・読めないこと
導入前に出てくるPVや公式ページは、何を確かめるのに向いていて、何には向いていないのでしょうか。宣伝物という性格を踏まえた読み方を整理しました。
新台の導入前には、PVや公式ページが公開されます。これらは宣伝物です。
宣伝物だから信用できない、という話ではありません。用途が決まっている、ということです。向いている使い方と、向いていない使い方を分けておくと、過剰な期待をせずに済みます。
正確さが保証されている部分
公式が出す情報のうち、表記は正確です。
機種名の正式な書き方、メーカー名、導入予定日。これらは公式ページがいちばん信頼できます。公式情報と情報サイトで扱ったとおり、第三者のまとめは転記の過程で表記が崩れることがあります。
機種名を正確に控えておきたいなら、公式ページを見るのが確実です。長い機種名ほど、この確認が後で効きます。
題材と雰囲気は分かります
PVからは、どういう題材で、どういう雰囲気の演出かが分かります。
映像が流れるので、色調、音楽、登場人物の見え方が掴めます。原作を知らない人にとっては、題材の性格を知る手がかりになります。
これは実物の映像なので、誇張ではありません。ただし、PVに使われるのは見栄えのする場面です。通常時の大半の時間がどう流れるかは、PVからは分かりません。
打った感触は分かりません
いちばん重要な制約がここです。
PVを何度見ても、打ったときの感触は分かりません。手元の操作、音の大きさ、画面を見続けたときの疲れ方、時間の進み方。これらは体験しないと分からない部分です。
画面の案内で足りるときで扱ったような、実際に座ってみないと分からない使い勝手も同様です。
頻度が分かりません
PVに出てくる演出は、実際にどのくらいの頻度で見られるのか分かりません。
印象的な場面ほどPVに使われますが、それが頻繁に起きるとは限りません。演出の信頼度という数字で扱ったような出現率の話は、PVの構成からは読み取れません。
PVを見て「こういう演出が多いのだろう」と推測すると、実際とずれることがあります。
公式の数値はどこまで出るか
公式ページには、設計に関する情報が載ることがあります。
当たりやすさの区分や、搭載されている仕組みの名前です。機種名の末尾表記で扱ったLTのような仕組みは、公式の説明で確認できます。
一方、細かい数値が公式に出ないこともあります。その場合、第三者の情報サイトに載っている数値は推定であることがあります。出どころを確認してから読む必要があります。
宣伝の形式であることを踏まえる
PVは、打ちたいと思わせるために作られています。
これは当然のことで、批判すべき点ではありません。ただ、評価の材料にはならないということです。PVを見て面白そうだと感じるのは正しい反応ですが、それは機種の出来とは別の情報です。
導入前に流通している「期待度」の多くは、PVの印象に基づいています。実機の裏付けはありません。
版違いの確認には向いています
実用的な用途として、版の違いを確認するのには向いています。
「同じ機種名で版が二つ同時に出るとき」で扱ったとおり、同じ題材で複数の版が出ることがあります。公式ページでは、版ごとにページが分かれていることが多く、どちらの話か明確です。
第三者のまとめでは版が混ざることがあるので、ここは公式の利点です。
導入後にPVを見返すと
導入後にPVを見返すと、見え方が変わることがあります。
実際に打った後なら、PVのどの場面がどの局面のものか分かります。導入前には意味の分からなかった表示が、後から理解できることもあります。
ここは編集部の見方ですが、PVは導入前よりも導入後のほうが情報量が多いという逆転が起きる資料だと考えています。
編集部の見方
PVと公式ページは、確認のための資料としては優秀で、評価のための資料としては使えないと考えています。
編集部の見方ですが、この二つを混ぜると宣伝を評価として読むことになります。表記を確認する用途に絞って使えば、公式ほど確実な情報源はありません。用途を限定することが、結果的に公式情報を正しく活かす方法だと見ています。
公式ページの構成を見る
公式ページには、機種ごとに決まった構成があります。
スペックの表、演出の紹介、キャラクターの紹介、PVという並びが一般的です。このうち表記の確認に使えるのは、ページ上部の機種名と型式名です。ここがいちばん正確です。
演出の紹介は、どういう演出があるかを知るには役立ちますが、頻度は書かれていません。一覧として眺めるにとどめるのが安全です。
試打動画との違い
PVとは別に、試打の動画が公開されることがあります。
これは実機を操作した映像なので、PVより情報量があります。通常時の流れや、画面の見え方が分かります。ただし打っているのは限られた時間なので、全体の傾向を示すものではありません。
導入前に出る試打動画は、メーカーの協力のもとで作られることが多く、宣伝の性格を帯びます。見るときはその前提で読んでください。
導入前に出る「解析」情報について
導入前に、詳細な数値を掲げた情報が出てくることがあります。
出どころが公式であれば、確認できる情報です。そうでない場合、推定か、先行して触れた人からの情報である可能性があります。どちらなのかはページに書かれていないことが多く、読む側には判別できません。
当サイトでは、確認できる範囲を超える数値は扱いません。導入前の段階では、公式が出している区分までにとどめています。方針は編集方針に記載しています。
まとめ
PVと公式ページから確実に読めるのは、正式な表記、メーカー、導入予定日、題材の雰囲気、版の区別です。
読めないのは、打った感触、演出の頻度、通常時の時間の流れ方、そして機種の評価です。PVは宣伝の形式なので、面白そうに見えるのは当然であり、それは出来の良さを示しません。表記の確認に用途を絞って使ってください。
